
どうもで〜す!
先日人間ドックを受けてきたFPひろき(@fp_hiroki)です。
胃カメラに対する恐怖心は、人間ドック申込み時の1年前から持ち併せていました。
とか、
とか...。
ずっとカウントダウンをしていたぐらいですから、その恐怖心ときたら相当なものだったのです。
しかしそれも無事終わってしまえば、安堵感から来る爽快感や開放感たるや、それは何物にも代えられない喜びでしたね。
そんな苦行とも言える人間ドック。
それでも、歳を重ねれば、やっておいた方がいいものと言えるでしょう。
なぜなら、最近のガン治療の重要性として、「早期発見」があげられているからです。
ガンの「早期発見」をする上で重要になってくる人間ドック受検は、もはや避けて通れないものとなりました。
では、なぜそこまでして人間ドックでガンの「早期発見」に努めたいのか...。
そうです、早期に治療をすれば、命が助かる可能性がグンと高まった時代だからです。
Contents
●ガンは2人に1人が羅患する時代に突入。
日本人の2人に1人がガンになる時代...。
これ、もの凄いことですよね。
確かに、芸能ニュース観ていると、誰かしらがガンになった...、というものを目にしますもんね。
最近罹患した著名人だけでもこんなにいるんですもん..。
驚くばかりです。これを見ていると、もはや人ごととは思えません。
ああ、恐ロシア..。
もし自分が罹患してしまったら...。
健康面への不安はもちろんのこと、経済面での不安にも襲われ、驚きたじろいでしまうことでしょう。
●ガンへの経済的な備え?そんなの必要ないよ!と言い切る人は、リスクマネジメントをわかっていない。
う〜ん、甘いですね。
ガン保険は必要ない。
あれは保険会社に騙されているだけで意味がない。
こうも言い切っているブロガーがいたのですが、
それは、ガン患者を間近で見たことがないからこその発言だと感じるのです。
もしくは、経済的に余裕があり資産運用も積極的にしているような、富裕層向けに発信している、とか。
投資にしても、保険加入にしても、人それぞれ置かれた立場も背景も違うので、一概にこれが正解と言えないのです。
しかし、本来それを判断し、助言するのがFPの仕事。
そうです、僕が今まさにやっている仕事なのです。
そんな僕から言わせれば、そう無責任に、
「ガン保険は必要ない!」
とまでは言い切れません。
そう言い切れる人は、それで実際に助かった人を自分の目で見たことがない可能性が高い。
字面ばかり追って、電卓ばかり叩き、現場をまったく知らない人は、
「ガン保険は不要です。」
と言い切るものです。
なので、経験不足や知識不足であるが故に、自分の感覚をそのまま庶民に押し付け、無責任な発言に終始するのだと僕は考えています。
ちなみに僕の両親は2人ともガンで他界しています。しかもほぼ同時に...。
ガン保険が無ければ、両親は生活保護に追いやられていたかもしれません。
正直、ガン患者の遺族としては、加入しててもらってホントよかったと思っています。
ちなみに妻は医療従事者ですが、その必要性を理解しているが故にやはりガン保険に加入しています。
●時代とともにガン治療は変化していきます。それに対応するガン保険が必要です。
昔は、癌を患ったら、長期間入院し、手術を経て退院し実生活に戻る...、というのがオーソドックスでした。
ところが、下のグラフでもわかるように、最近はそれらを経て、通院し抗がん剤治療をしながら実生活を送るのが当たり前になったのです。
出典:厚労省「平成29年患者調査」
このように、
働きながら治療していく、
というのも珍しいことではなくなったのです。
そして、従来の入院・手術中心のガン治療であれば、生命保険の入院・手術特約や医療保険で対応できたのかもしれません。
また、『高額医療費制度』を活用し、
高額になりがちな医療費を抑制でき、公的保険でも十分に対応できることも多かったのです。
公的医療保険における制度の1つで、医療機関や薬局でかかった医療費の自己負担額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額が支給される制度です。高額療養費制度では、年齢や所得に応じて、ご本人が支払う医療費の上限が定められており、またいくつかの条件を満たすことにより、さらに負担を軽減する仕組みも設けられています。

収入 | 計算方法 |
年収約370~約770万円の方 | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% |
ところが、前述したように、ガン治療も多様化したことにより、公的保険が適用できない治療法も多くなり、それによる治療をした場合にはかなり高額の実費負担を余儀なくされ始めたのです。
先進医療などがまさにそれに該当するでしょう(ただし先進治療が受けられる医療機関はわずかしかありません)。
出典:保険テラス
通院治療が中心になってきたガン治療ですが、通院治療の何にお金がかかるかというと...、
ズバリ、抗癌剤です。
未承認の抗癌剤治療に要する1ヶ月の治療費は10万円近くにのぼる、というようなデータもあります。
一部の肺がん患者に効果のあるイレッサは、30日間投与して自己負担が6万円で、治療が半年になると診察代などを合わせて60万円以上の負担になります。胃がんのステージIIで処方されることが多いテガフールは年間28万円の自己負担になります」
引用:マネーポスト
出典:日経メディカル
上表の一番右の欄をご覧いただくとわかると思いますが、公的保険適用されても、抗癌剤だけで1ヶ月あたり10万円大きく越す負担額が生じているのがわかります。
更に、抗癌剤が未承認のものであると、当然民間の保険でも対応できないケースも出てきます。
もし、治療の一環として抗癌剤を1年間飲み続けた場合、100万円を大きく超える治療費がのしかかってくることも考えられます。
住宅ローンや、子供の教育費の支払いなどと重なってしまった場合を考えると、それこそ冷や汗ものです。
なので、学生や小さなお子さんをお持ちの世帯や住宅ローンの支払いがある世帯などは、抗癌剤特約も付いているガン保険の加入を考えてもいいかもしれません。
また、入院中の食事代や差額ベッド代、入院関連費なども意外と高く付くこともあるので、少しでも給付金を受けられるようガン保険を考えておくのも一つです。
●しかし決して保険貧乏になってはいけません。
しかし、ガンに罹患する患者が増加してきた時代背景でもあるので選択肢としていい反面、当然誰しもが必要というわけではありません。
潤沢な預貯金をお持ちであれば、保険は当然必要ないわけで、ガン保険加入の選択肢をはずしてもいいでしょう。
また、傷病手当金など、公的給付金の存在を理解してから検討することをお勧めします。
しかし、自営業者などが加入する国民健康保険には、原則として傷病手当金の制度はありません。「仕事に就くことができない」とは、今まで担当していた業務ができない状態を指します。「仕事に就くことができないかどうか」は、医師の意見や業務内容などについて、会社が加入している健康保険が審査をして判断します。業務外の病気やケガの療養のために仕事を休んだ日から連続3日間休み続ける(=待機の完成)と、傷病手当金支給の前提条件のひとつが整います。その3日間の休みの後、4日目以降の休んだ日が傷病手当金の支給対象となります。最長1年6ヶ月間です。例えば入社1年以上で、過去12ヶ月の標準報酬月額が30万円だった人の場合、1日あたりの支給額は6,667 円となります。
何かとお金のかかるガン治療。
少子高齢化による影響で、医療費が高騰していくことを前提に考え、年齢が若いうちに加入しておくのも悪い選択肢ではないかもしれません。
ということで僕も、今のガン保険が少し古くなってきたので、商品を最新のものに乗り換えようかなと検討してみます。
ではでは今日はこのへんで。
じゃ!