
どうもです。
FPひろき(@fp_hiroki)です。
今後、こちらの↑twitterアカウントでの発信を強化をしていきます。
理由はtwitterで呟くかもしれません。そちらも要注目でお願いします。
さて、発表されました!
そうです、【4月度米国雇用統計】が!
今後の米国経済の先行きを占う雇用統計。
ちなみにこちらが【3月度米国雇用統計】におけるFPひろきのブログ記事です。
よろしければ併せてお読みください。
さて、【4月度米国雇用統計】について、早速見ていきましょう。
その前に...。
Contents
●そもそも米国の経済指標である【雇用統計】とは何かを説明しておきます。
3月のブログ記事でも説明しましたが、あらためて振り返ってみましょう。
ちなみにこちらが3月の【雇用統計】に関するブログ記事です。
上にもリンクを貼っていますが、あらためてご確認ください。
中でも最も注目される数字は、非農業部門雇用者数と失業率です。概してこの数字が事前の予想に対して期待以上であれば相場は好転し、逆に期待外れだと悪化する傾向にあります。
上記の概略でもお分かりの様に、米国の雇用統計で注目されるのは、以下の2つです。
1非農業部門雇用者数
米国労働省が毎月第1金曜日に公表する米雇用統計の指標のひとつで、農業部門を除いた産業で働く雇用者数のこと。前月比でどれだけ増減したかで判断される。失業率と並び、米国の雇用情勢を表す指標として注目度が高い。
農業を除く民間企業や政府機関などの給与支払い帳簿を基に集計されており、家計サンプル調査ベースの失業率に比べ、前月の雇用の動きをいち早く映すとされる。
米連邦準備理事会(FRB)も経済政策の判断材料の一つとして重要視している。
米国の雇用環境は、日本と大きく異なりかなり流動的で有名です。
米国企業の経営者は、景気悪化を迎える前に雇用調整を敢行し、従業員の削減を実施する傾向にあります。
この「非農業部門雇用者数」は、米国経済の今後を推し量る意味合いがある指標として、金融市場においては、絶大な影響力を持っています。
2失業率
FRB(連邦準備理事会)の金融政策に影響を与えるものとして、前述した「非農業部門雇用者数」と共に「失業率」があげられます。
失業率が上昇すると、一般的に景気後退を意味しているので、雇用動向を知る上で重要な指標の一つになっています。
しかしながら現在において、かつてほど重要視されていない側面もあります。変化の度合いが小さすぎて、方向性を読みにくいこともあり、金融市場では無視されがちな指標となっています。
●なぜ、米国経済の先行きを判断するのに、【雇用統計】が重要視されるのか。
世界経済の中心の米国で、景気後退のサインである雇用統計の悪化を受けた時、世界はどうなるのでしょうか。
世界全体の名目GDPのシェアでは、米国が約25%を占めています。
そんな経済大国の米国が不景気に突入すると、当然世界経済に大きなダメージを与えるのは必然なのです。
米国における雇用指数は景気の[先行指数]の意味合いがあるので、米国経済の先行きを不安視し、投資家などが資金シフトを起こす結果に繋がります。
その影響は原油やコモディティなどにも及び、株価だけの話にとどまりません。
また、雇用統計が発表される翌日などは、為替相場も大きく揺るがすため、各資産の値動きが大きくなる傾向にあります。
この様に、雇用統計が発表される度に、敏感な値動きを見せていることを考えますと、その都度大きな資金シフトが起こっている証と言えるでのではないでしょうか。
世界の投資家たちが、雇用統計の発表を固唾を飲んで待ち構えている所以は、今後の世界経済の行方を左右しかねない指標だからに他なりません。
●【4月度米国雇用統計】の発表を受けてのFPひろきの率直な感想と分析。

これは...。【4月度米国雇用統計】が悪いことは予想してはいたが、
冷静に考えると予想以上に悪いものだったな...。
●【4月度米国雇用統計】を受けてのFPひろきの今後の見通し予想。
新型コロナウイルス流行による経済活動停止に端を発した雇用統計の結果。
この未知のウイルスの流行さえ過ぎれば、雇用が回復し景気も上向いてくるのか、というとそうは問屋が卸さないと思うのです。
必ずや流行の第二波、
第三波がやってくる...。
そう言ってはばからないウイルス学者のなんと多いことか...。
軽く絶望感を与えてくれます。
それでも、S&P500、NYダウはたまたNASDAQなど、米国の株式市場においては、短期的に見ると、少しづつ上昇してくるのではないか...と思っています。
ただそれも力強さはなく、NYダウは最高値の29,000ドルまではしばらく及ばないのではないか、とも予想しています。
そうなると世界経済にも影響を及ぼし、しばらくは経済の低迷が避けられない...。
その様な結論が見えてくるのです。
それぐらい新型コロナウイルスの爪痕は深いのです...。
アフターコロナの米国を中心とする世界経済の道筋は、決して明るいものとは言い難いでしょう。
もし経済復興を期待するのであれば、世界的に新しいライフスタイルの確立や社会構造の変革がみられ、イノベーションが活発に起こってくることが条件になるかもしれません。
また、新型コロナウイルス感染の第二波、第三波を心配しながら送る生活は、消費に期待が持てません。
ややもすると、世界の覇権を握ってきた米国の衰退が顕著になり、中国など違う大国が世界秩序に変化をもたらす可能性すらあります。
中長期的にみて、あらゆる側面から考えれば考えるほど、世界経済はどうなるかまるで読めなくなってきました。
長い低迷期に入るかもしれない世界経済は、産業革命やデジタル革命などが生じて社会構造が一変した時の様に、AIやロボット技術の発達で生活が一変する様なうねりが起きるまでは、もはや本格的な経済復興は望めないのではないか、とすら思えてきます。
先のことよりも今!、ということで、ひとまずは新型コロナウイルスに感染しないことを最優先に考えたいところです。
「経済復興はそのあとで!」
そう思うぐらいが実のところ、経済復興に一番近い特効薬の様な気がしてなりません。
まだまだトンネルは長いかもしれませんが、なんとか人類が一丸となってOne Teamで乗り越えたいものです。
ではこのへんで。
Stay Home!!