
どうも、FPひろき(@fp_hiroki)
気になったことがあったので、すぐさまPCを立ち上げ、
記事を書こうと思い立ちました
投資性商品、特に最近では、『インデックスファンド』
に対する誤認情報の発信者の責任の重さと、
実際に法律と向き合い、販売者資格を取得した上で投信を取り扱い、
情報を提供している窓販担当者の情報提供に対する責任の重さが
あまりにも釣り合っていないのではないか、という不満についてです。
Contents
●『インデックスファンド』は手堅い?それに対する私見ツイートがこちら。
#インデックスファンド が手堅い..。そう言って #投資信託 を販売したら誤説明で証券事故になりかねない。ではどう説明すれば適切なのか。これを #ブログ に書こうかしら。 #家にいよう #ブログ書け
— マネーハック (@money_hack_net) May 6, 2020
#twitter 内で #投資信託 販売における窓販について、とかく悪者にされがちで肩身の狭い思いすることも多い。コスパ面で劣るので無理もない。しかし、投資家の #ブログ などで、間違った認識が散見されるがそれについては悪者にされない。販売者が間違った説明で販売したら誤説明で即証券事故で処分。
— マネーハック (@money_hack_net) May 6, 2020
まさしくこの通りの内容なのですが、詳しく見ていきます。
●『インデックスファンド』は手堅い。これはダイレクトに間違った内容です。
『インデックスファンド』こそが最高である、と誤認させるような情報が散見される。
インデックス投資家ブロガーの間で溢れかえっているこの危うい現状に一言。
決して間違っていません、はい。
ただ、運用方法などの条件付きではありますが。
これがFPひろきの見解です。
いま一度『インデックスファンド』とはどういうものかをを振り返ってみましょう。
特定の指数に連動するよう設計された投資信託のこと。

感覚が麻痺してしまうのも無理はなかったでしょう。
仮想通貨ブームに似た状況にあったと率直に感じました。
と期待ばかりさせ、誤認させるような説明をしていた人も多かった...。
(確かに長期的に見れば期待感が高まるマーケットであることは確かではあると思うが。)
未来は予見できず、なにが起こるかわからない...。
これこそが投資の世界の常識です。傾向は語れても、確実性は言い切れない。
それも踏まえた上で言わせてもらえば、プロの投信取扱者であれば、
イケイケどんどんにならない様、ブレーキを踏ませるべく説明を当然する場面であり、また、しなくてはいけない様になっています。
それを断定的に言い切ったり、期待感ばかりを抱かせるのは適切であるとは言えません。(販売時において、法律に断定的判断の禁止が盛り込まれています。)
●なぜFPひろきがここまで慎重な物言いをするのか。
上記でも述べたように、『インデックスファンド』とはいえ、
やはりそこはファンドなのです。値動きが当然あるわけで、
場合によっては投資元本を割り込み、損をすることだって珍しくありません。
期待感だけで投資性商品を語ってはいけない。
金融機関で投資性商品を取り扱う人であれば、
当たり前のように教育を受けているのであります。
投信の販売員は、『証券外務員資格』を保有し、
研修を受けた上で投信取扱者として登録されて、
はじめて投信の販売ができるようになるのです。
この資格を取得する過程において、
金融商品販売法や金融商品取引法などの法律も学習しなくてはなりません。
それが故に、
投資性商品を紹介、提案そして販売する怖さを身をもって叩き込まれているわけです。
事あるごとに、
「誤説明はしていないか。」
「説明事項は抜け落ちていないか。」
「目論見書は渡したか。」
「リスクの説明はしたか。」
「短期解約における手数料負担割合低減の説明をしたか。」
「NISA制度の有無の説明はしたか。」
「インターネット購入の方が手数料が安い旨は説明したか。」
「商品内容をしっかり熟知させたか。」
「・・・。」
こんなことを考えたり...。
...まだまだあります。
一つでも抜け落ちたら、証券事故懸念案件として取り上げられかねません。
もし誤説明による提案、販売をしてしまったら...。
証券事故です。
証券事故で金融ADR案件として、
出頭し、尋問され、長きにわたる取り調べの可能性も出てくるのです。
それはナーバスになるのは必然というものです。
証券・金融商品あっせん相談センター(略称:FINMACフィンマック)は、金融商品取引法に基づく金融ADR機関の1つです。
(注)ADRとは、裁判によらない紛争解決手段を意味し、英語のAlternative Dispute Resolutionの頭文字に由来しています。
また投資信託には、市場価格を乱すことを理由に、
クーリングオフ制度の適用もありません。
販売後に、
あ、そう言えばこの説明が漏れてました。
すみません。今から説明しますね。
あ、目論見書渡しそびれてました。
すみません。
...は通用しないのです。
本来、投資性商品を語り、取り扱うことはそれぐらい厳しいものであり、
ナーバスなものである、ということを覚えていてもいいでしょう。
情報発信者におかれましては勉強の意味でも、第二種でもいいので、
証券外務員資格試験を受検してもいいかもしれません。
●安定感を求めるのに、『インデックスファンド』云々ではない。どの資産に投資したかが重要になる。
出典:ゆうちょ銀行
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これ、いま一度貼っておきます。
『インデックスファンド』で安定的にリターンが取れるという説明は誤っています。
『インデックスファンド』は何が優れているのかというファンド特性と、
リスク度の大きさは別問題です。
「NYダウインデックス」や「米国株S&P500インデックスファンド」といった
[株式インデックスファンド]であれば、他の資産と比較しても、
明らかにリスク度が大きいファンドです。
資産クラスが株式だからに他なりません。
債券やバランス型ファンドよりも明らかに大きく振れるのは、
上図から判断しても当たり前のことです。
今回の「コロナショック」のような株価暴落時は、
株式指標に連動したファンドであるこれらのインデックスファンドを保有していた人は、
軒並み激しい下落を味わい、ただただそれを見つめるだけしかできなかったことでしょう。
『インデックスファンド』の脆さはまさにそれなのです。
●しかしそうは言っても『インデックスファンド』が素晴らしいことは勿論知っています。
『インデックスファンド』の素晴らしさには、
当然FPひろきもその恩恵を受けています。
その素晴らしさの際たる例が、販売手数料や信託報酬面のコストの低さです。
もはや他のサイトでも紹介されていると思うので、その比較は割愛しますが、
アクティブファンドと比較するとやはり低コストであることは間違いありません。
積立投信などを含め、長期保有前提で、ほったらかし運用を実践するのであれば、
それに勝るものはないのではないかと思っています。
実際長期運用においては、運用パフォーマンス面で優れているという説明を
「NYダウインデックス」を扱っているアセット会社の人から聞いたこともあります。
長期保有すればするほど、複利効果を効率的に働かすことができ、
それに相まってインデックスファンドの低コストが好影響を与える。
長期運用で低コスト。
まさに投信における理想的な運用方法で、
パフォーマンスに大きく影響を与えるものであることは間違いないでしょう。
その点は見逃せません。
詳細は過去のブロフ記事をご参照ください。
長々と書きましたが、
『インデックスファンド』=安定、低リスク
ではない、ということを覚えて欲しかったというわけです。
また、ブロガーの誤説明による情報発信は誰もその誤りを指摘できず、
そのまま見過ごされ、そのまま善とされる傾向にあります。
一方で、法律を学んだ上で慎重に販売している投信の窓販の立場からすると、
窓販というだけでそれ自体をすべて否定し、詐欺扱いされる風潮に
納得がいかないのも本音です。
窓販を批判しているインデックス投資ブロガーこそが、
そのそばから誤説明しているわけで...。
それは窓販に従事しているFPひろきとしても、気分を害するというものです。
何事においてもメリット・デメリットがあることをしっかりと提示する重要性や、
それらの正しい情報を提供する大事さをあらためて認識し直しました。
投資性商品の情報発信者として、今後さらに大事にしていきたいなぁ、
と、思ったのであります。
GWが終わり、労働モードにスイッチが入った影響でか、
少し真面目に考えてしまった一日となり、良い準備体操ができました。
そんなわけで明日は久しぶりの出勤。
頑張ります。
ではでは今日はこのへんで。
ご機嫌よう。